高岡市議会 2015-03-03 平成27年3月定例会(第3日目) 本文
中でも歴史都市高岡の観光の目玉となるのは、高岡伝統工芸職人の技と高岡町衆文化の粋をあわせてつくられた高岡御車山だと思います。 そこでこの項1つ目の質問として、高岡の歴史遺産群をめぐる拠点の施設としてこの春開館が予定されている高岡御車山会館の今後の展開の方針をお示しください。また、新幹線利用者や大型バスなどの利用者のアクセスや利便性向上をどのように図っていくのか、お示しください。
中でも歴史都市高岡の観光の目玉となるのは、高岡伝統工芸職人の技と高岡町衆文化の粋をあわせてつくられた高岡御車山だと思います。 そこでこの項1つ目の質問として、高岡の歴史遺産群をめぐる拠点の施設としてこの春開館が予定されている高岡御車山会館の今後の展開の方針をお示しください。また、新幹線利用者や大型バスなどの利用者のアクセスや利便性向上をどのように図っていくのか、お示しください。
また、ユネスコ世界無形文化遺産の登録が目指されております御車山祭を明治以降も継承可能としてきた町衆文化の経済的な原動力を象徴するものでもありまして、高岡市の歴史と文化を物語る重要な歴史遺産だろうと私は考えております。過日、高岡の生きた遺産を守る会の有志の皆さんが、本丸会館は高岡御車山祭の世界無形文化遺産登録に必要であるということで、解体の再考を求める提案を市長にもなされたと聞いております。
その上で、高岡城廃城後に花開いた町衆文化を大々的に取り上げながら、まちづくり、産業、文化、歴史などをまとめ、ストーリー性を高める作業が進められたことにより、点在していた高岡の文化遺産が一つの線で結ばれ、さらに面的にとらえられるようになったことはまことに意義深いことであり、その取り組みのプロセス自体がとても価値あるものと考えております。
世界文化遺産に登録されるための暫定一覧表に記載されるよう万全を期するため、世界文化遺産に関して豊富な知識や経験のある方、また、高岡市の文化財の特徴に精通している方、万葉集や町衆文化の研究者など7名の方から成る近世高岡の文化遺産群調査研究会議を富山県と共同で6月末に設置いたしました。これまで2回の会議を開催したところであります。
さて、近世高岡の文化遣産群は、国宝の瑞龍寺、国指定重要文化財の勝興寺、県指定史跡の高岡城跡と前田利長墓所の4件に加え、重要伝統的建造物群保存地区の山町筋、また、金屋、吉久、有形・無形文化財の高岡御車山とその行事、あわせて地域ブランドの銅漆器などと付加価値を高め、廃城後に花開いた町衆文化を大々的に取り上げながら、まちづくり、産業、歴史などをまとめ、ストーリー性をさらに高める作業が進められていると拝察しております
豊臣秀吉が聚楽第に天皇をお迎えしたときに使用された御所車を慶長14年に前田利長公が高岡町民に与えたのが始まりとする御車山は、町衆文化、伝統工芸の粋と言うべきものであります。400年の伝統を受け継ぎ、全国で重要有形、無形両方の文化財指定を受けている曳山は5つしかない。その一つとして文化的価値の高い高岡御車山ですが、その維持、運営にはさまざまな苦労があり、また課題を抱えているのも事実であります。
この構想を拝見いたしますと、この前田記念館、仮称でございますが、基本的性格としては前田文化、町衆文化を中核に据えた記念館。そして、高岡、県西部の観光資源へのプロローグ、導入機能、こういったことを2つの基本的な柱とされ、設置場所につきましては古城公園がふさわしいという形での御提案をいただいたわけであります。